子どもの習い事のひとつに「公文式」のCMで「やってよかった公文式」がありますが、巷では文字って「やらなきゃよかった公文式」と言われることがあります。
もちろん公文式をやってよかった、という人も少なくありません。
では、なぜ「やらなきゃよかった」と後悔する人がいるのでしょうか。
- 公文式をやらなきゃよかったという理由は?
- 公文式が合わない子もいる
- 公文式を続けるためのポイント
こちらの記事では、実際に公文式を経験した筆者の観点を含めてやらなきゃよかった公文式、と思う理由や、そう思わないための対処法などをまとめました。
やらなきゃよかった公文式と思う理由は?
公文式はシンプルな学習法で、身につければ学力が上がり、学校の成績が上がる可能性もあります。
しかし、どんな習い事でもそうですが合う合わないがあり、公文式が合わない人もいます。
やらなきゃよかった公文式と思う大きな理由が、「学習法が合わない」ではないでしょうか。
それによって成績が上がらず、公文式を後悔することに繋がります。
「やらなきゃよかった公文式」と思う細かい理由も見ていきましょう。
- 成績が上がらない
- 勉強嫌いになった
- 計算問題がメイン
- 指導方法が期待したものではなかった
- 教室の雰囲気が合わない
成績が上がらない
公文式で学ぶ場合、「成績を上げたい」という理由で始めることがあります。
しかし公文式の目的ははコツコツと努力し続けて基礎学力を伸ばすことを掲げています。
公文式に通ったからと言って急に成績が上がるものではありません。
次の定期テストで良い点を取りたい、志望校に合格するための学力が欲しい、といった人が公文式を始めても結果はすぐに出ないので、やらなきゃよかったと思ってしまうのです。
一般的には塾や家庭教師、オンライン学習サービスは、学校の定期テストが近くなるとテスト対策を行うところも多いですが、公文式ではテスト対策はありません。
なので、定期テストの点数を上げたい、という目的の人には公文式は合わないでしょう。
勉強嫌いになった
公文式で勉強嫌いになったことが、理由になっている場合もあります。
公文式は教室に通って学ぶこともありますが、基本的には自宅での勉強になります。
教室で勉強した後に宿題として自宅で勉強する。
この時に、親にガミガミ言われて勉強嫌いにつながってしまうのでしょう。
実際に自分が公文式にお世話になっているときは公文式に通って学習し、帰ってからも出された課題をすべてこなす必要があり、遊ぶ時間が減ってしまうことで勉強が嫌になった時期がありました。
サクサクと問題を解いて早く終わらせることもできるでしょうが、遊びたい気持ちが逸ってしまうと集中力も欠けてしまいます。
さらに公文式の宿題だけでなく、学校の宿題もある、公文式以外の習い事も、となれば余計に時間がかかり、勉強すること自体が嫌いになってしまいました。
親としてはどのように接すべきか難しいところですが公文式の先生と相談してみてください。
計算問題がメイン
公文式はいろいろな教科がありますが、ほとんどの人が国語と算数に絞っているのではないでしょうか。
公文式の算数は計算問題がメインです。
プリントに書かれた計算問題をひたすら解いていく、ということが「やらなきゃよかった公文式」につながっている場合もあります。
算数には図形や文章問題もありますが、公文式ではひたすら計算問題なので飽きがきてしまうことも少なくありません。
近年ではプログラミングや空間認識能力などを取り入れている学習塾も増え、子どもの興味を惹く学習方法がたくさんあります。
そのなかで計算問題ばかりの公文式は、子どもが飽きてしまう可能性もあります。
指導方法が期待したものではなかった
公文式で後悔する人のなかには、指導方法が期待したものではなかったとがっかりすることもあります。
公文式は基本的に子どもの自主性を伸ばす指導方法をとっているので、教室の先生が細かく指導することがほとんどありません。
自分も公文式で学習していて分からない問題を聞いても、あまり詳しく解説してもらった記憶がありません。
分からない問題がある、聞いても丁寧な指導がない、問題が理解できずにつまづく、という悪循環によって子どものやる気が削がれ成績アップや学力向上につながらず、保護者も残念に感じてしまうのでしょう。
教室の雰囲気が合わない
静かな場所で勉強したい子には、公文式の教室内の雰囲気が合わないこともあります。
公文式は先生が教壇に立って学習するのではなく、個人個人がひたすら勉強する方法です。
そのため小さな子は問題を声に出していたり、先生に質問する子、友達と小声でおしゃべりするなど、わりとザワついた雰囲気があります。
そのため静かな環境で勉強に集中したい人には、公文式での学習は後悔することも少なくありません。
そう思わないためにどうすればいいか?
「やらなきゃよかった公文式」、そう思わないためにはどうすればいいのでしょうか。
それは公文式の指導方法をしっかりと理解することです。
公文式に通う子どもは、親が勧めて始めることがほとんどです。
自分も親に「公文式に通ってみては?」と言われて始めました。
しかし続けてみれば成績が上がる実感がない、宿題が多く自分の時間がなくなる、勉強することが苦痛に感じて別の塾に変更した経験があります。
そのため保護者の方が公文式を理解することで自分の子どもが続けられるか、「やってよかった公文式」になるのかが把握できます。公文式の指導方法は以下の通りです。
- 公文式の理念は自主性と基礎学力を伸ばすこと
- テスト対策や受験対策は一切ない
- 先生は「教えすぎない」が基本
公文式を続けるためのポイント
公文式の理念を理解しつつ、続けるためのポイントもチェックしてみましょう。
公文式は子どもの自主性を伸ばし、基礎学力を高める場所です。
公文式を続けるためには以下のポイントに注意してください。
- 勉強する教科を詰め込みすぎない
- 簡単な問題から始める
- 自宅学習を習慣にしておく
- むりやりさせない
勉強する教科を詰め込みすぎない
公文式を嫌がる、勉強嫌いになる理由のひとつに宿題が多いことが挙げられます。
そこで公文式を続けるためには、教科を詰め込みすぎずに子どもができる範囲にするようにします。
公文式で学習する教科が多ければ、それだけ宿題も増えます。
簡単な問題から始める
無料体験などや小さな子どもには簡単な問題から始めて、「自分ができる」と思えるようにすることでモチベーションが上がります。
難しい問題でつまづいてしまうと、そこから勉強嫌いになるので注意してください。
自宅学習を習慣にしておく
公文式は子どもの自主性や学習意欲を高める方針なので、自分で勉強する環境、自宅学習を習慣にしておけば公文式でもやっていけます。
むりやりさせない
「宿題は終わったのか」「毎日やりなさい」は子どもには逆効果です。自分自身にも経験はありますが、「そろそろ始めようかな」と思ったときに親から「やりなさい」と言われると一気にやる気がなくなります。
特に就学前の子どもの場合は、子どものペースで進めさせてあげましょう。
やらなきゃよかった公文式にならないためには?まとめ
「やらなきゃよかった公文式」と思うのは、公文式の勉強・指導方法が合わない場合です。
自身の経験からも、公文式は子どもに合う・合わないが大きく関係してきます。
- 学校の定期テストや受験に合わせて勉強したい
- 成績アップしたい
- 先生にしっかりと指導して欲しい
- 自宅学習が苦手
以上のような子どもは公文式を始めても、「やらなきゃよかった公文式」と後悔することになります。
公文式は子どもの自主性や学習意欲を向上させたい人にピッタリなので、一度無料体験してみるのもおすすめです。
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